ショベルヘッドのような旧車はもちろんのこと、TC88のような古いバイクでも信頼性に期待してはいけません。絶対故障は嫌だという方は、国産の新車を買ってください。
私の場合神奈川県で、ワインディングを走ることが多いのでライディングを存分に楽しみたく、信頼性を考えてショベルヘッドではなくTC88を選びました。今回は信頼性についてまとめます。
前提条件としてのメンテナンス
どんな年式のバイクでも、メンテナンスしていないといつか壊れます。最低限定期的な油脂類の交換と2年に一回の車検や12カ月点検で信頼できるメカニックの勧めに従って、交換、修理や調整を繰り返していくことで、相応のコンディションを維持していくことが前提にあります。
維持費はできるだけ抑えたいから、修理を先延ばしにしていると、路上で大変な目にあう確率は上がっていきます。
ショベルヘッドの信頼性
今なお走り続けているショベルヘッドは、AMF時代の適当な作りのポンコツを国内ビルダーの高度な技術で走行可能にしている状態だと思ってもらってよいです。ショベルヘッドのような旧車はどこで買うかで信頼性が違います。まあ運もあります。
信頼性が高い車体を仕上げてくれるビルダーは大抵数年待ちで、価格も高めですが、バイクをしっかり乗って楽しみたいのであれば、待って払う価値があると思います。
それでもエンジンはかからなくなるし、ネジは緩んでくるし、怪しい音は聞こえてくるし、時々エンジンは止まるし、不安になる場面は多いと思いますが、そこもエンターテイメントと思って味を楽しむ乗り物だと思います。
そのようなバイクですので、移動距離は50km程度、乗車時間は1時間程度に抑えておいた方が良いでしょう。ツーリングに出かけるときは必ず工具と一緒に、途中で修理することも視野に入れる必要があります。ちょっとした修理なら自分でできないとツーリングは厳しい。
TC88の信頼性
ツインカムエンジンの初期なので、色々と問題を抱えています。有名どころはカムチェーンテンショナーです。とはいえ、対策品があるのでお金をかけてあげることで信頼性がかなり上がるのが、TC88の良いところとも言えます。
キャブ車最終のTC88ですが、キャブ車としての信頼性はやはり一番高いといえます。あくまでハーレーの中の話です。国産と比較してはダメです。
TC88は、今の時代のバイクとツーリングに行ってもペースについていけるし、安定して家に帰ってくることのできる信頼性を備えています。1日中走っていても、不安になることはありません。
ロードサービス付き保険が大事
この夏の話ですが、車で中央高速を走っているとエンジンが不安定になり、サービスエリアに入ってゆっくり走っているとエンストしてしまいました。信頼性が高いと言われているドイツ製のスポーツ車なんですが、こいつも古いのでやはり故障します。これで2回目のレッカーです。
家の近くの修理工場までそれなりの距離があったのですが、ロードサービス付きの自動車保険に入っていましたので、レッカー代無料、移動の交通費全額補償、レンタカー2週間無料で、めちゃくちゃ助かりました。
こういったトラブルは古い車やバイクに乗るのであれば、想定しておかなくてはいけません。ですのでロードサービスって大事なんです。ダイレクト系の保険だと、レッカー無料の範囲が50kmとか狭いので、三井住友海上、AIG損保、あいおいなどのバイク保険に入っておくことをおすすめします。
まとめ
頭では古いバイクに信頼性を期待してはいけないことは理解しているつもりですが、実際路上でトラブルに出会うと、結構な精神的ダメージを負います。そしてバイクが直るとそんなことは忘れて、乗る楽しさに魅了される日々に戻っていきます。それの繰り返しです。
ショベルヘッドとTC88だと、そのループの速さがショベルヘッドの方が早いというだけかもしれません。機械いじりが好きであれば、ショベルヘッドの方が沢山チャンスを与えてくれるので楽しいとも言えます。
そもそも信頼性なんか求めていないから古いハーレーを買っている訳なんですが、ダメージはできるだけ抑えたいのでやっぱりロードサービスは大事ですね。
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