大型免許は最近取得済みなのですが、思い出して大型免許を取った時の話を書きたいと思います。
ハードルが高かった限定解除
私がバイクの免許をとったのは1992年。当時でいうところの中型限定自動二輪免許(中免)を教習所に通って取得しました。今の大型免許にあたるのは、単に自動二輪免許と言って、中免から一発試験で限定解除する必要がありました。
日本政府が外圧に負けて大型が教習所で取れるようになったのは1995年で、まだ学生だった私は教習所に行く10万円も、ましてや大型バイクを購入する金銭的余裕もなく、高嶺の花のままでした。
社会人になりバイクより車に
社会人となりバイクと車を所有し、車通勤だったということもあって、バイクよりは圧倒的に車に時間もお金も費やすようになり、大型バイクの優先順位が落ちていきました。30代のころ引っ越しをきっかけにバイクを降りて売却し、以降空白の期間が続きます。
でもずっと大型バイクに乗りたい。ハーレーに乗りたいと思い続けていました。子供達が大きくなって時間ができたら大型免許を取って、ハーレーを買うというのが私の思い描く老後でした。
老いと娘
実際に50代になると感じたのが老いです。筋力はジム通いのおかげで、20代の頃よりあるのですが、運動神経だったり視力だったりが明らかに落ちてきたのを実感しています。ホント怖いです。
このままじゃ年々大型免許を取るのが難しくなるぞ。そう感じ始めた時、娘が普通二輪免許を取得しバイクを買ったのがきっかけでした。私の中の優先度がガラガラと入れ替わり、まずは免許を取るぞと、教習所に通うことを決断します。
教習所通いと苦手種目
教習所に申し込もうとすると、娘が「私も取る」と一緒に通うことになっちゃいましたが、ザ・リターンライダーの私の心配は何よりブランクでした。30代まで10年以上乗り続けていたのですが、ブランクは20年くらい。
でも実際に通い始めるて感覚がすぐによみがえりました。というか教習車のCB1100が優秀過ぎて、教習科目はどれも簡単にこなせます。
強いて挙げると一本橋が一番苦手でした。バランス感覚みたいなのはやっぱ年とともに失われてしまうんでしょうか。ハンドル操作だけでは厳しく、リアブレーキを引きずれば12秒とかで、なんかいっつもふらついていました。あと5年経つときっと10秒切ってしまいそう。
目的は合格であって克服ではない
でも教習所で免許をとるのであれば、別に満点で合格する必要はありません。70点とれれば合格です。一本橋は1秒足りない毎に5点マイナスなので、4秒で一本橋を渡っても他がノーミスだと合格なんですよ。
そう考えると気が楽になるというか、適当になるというか。娘はコースを覚えるのが苦手って言っていましたが、コースも間違えたって合格できますからね。
無事合格だけど一発アウトに注意
実際に卒研の時は、かなりの強風で、最初から苦手種目一本橋10秒は諦めました。たーーと走り抜ける作戦です。粘らなかったので10秒ギリ切っちゃいましたが合格は合格です。リスク管理能力を自画自賛したいと思います。
大型の卒研は二人でしたが、もう一人の若者は残念ながら波状路でエンストして一発アウトになってしまいました。ちょっと回転数が足りなかったのかな。
彼は今まで一度も波状路でエンストしたことが無かったと言っていましたので、苦手種目というわけではなかったんでしょうね。バイクによって個体差もあるしマージン多めって大事です。
まとめ
老いが怖くて早めにとった大型免許だったのですが、結果的にはまだまだ楽勝。波状路で落ちてしまった彼もきっと次は受かったことでしょう。誰でも時間とお金をかければ取れるのが大型免許っていうのが結論だと思います。
昔は選ばれし者だけがとれた限定解除ってところからくる固定概念によって、大分洗脳されていましたが、実際はかなり楽勝です。教習所も令和な対応で昔とは違って教官はとても親切ですし、定年後に取得するの全然ありだなと思いました。
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