鼓動感って結局なんなんでしょうか

雑多

ハーレーと言えばよく乗り味や鼓動感が強調されますが、鼓動感って伝わりにくい表現だと思います。しかし鼓動感こそがバイクに乗る楽しさの大きな要素のひとつでもあるので、すこし私の解釈について書きたいと思います。基本的に鼓動感は、振動と音と加速で構成されると考えてます。

エンジンから伝わる振動

古いV8エンジンのアメ車から比べるとハーレーの振動は可愛いものですが、エンジンとの距離が近い分、細かな振動まで解像度高く伝わってきます。

この振動を分解すると、一つ一つの爆発の大きさから伝わってくる振動が、単位時間当たりの爆発の数により、合成されて伝わってきます。ですので、一気筒あたりの排気量と、回転数が大きく影響します。

ハーレーのエンジンは2気筒ですが、883ccのスポーツスターと、1450ccのツインカムでは、一発の爆発はツインカムの方が大きいですので、一個一個の振動は大きくなります。

設計上ショベルヘッドよりもツインカムの回転数が高く設定されています。ショベルヘッドの方が通常域での回転数が低く、合成される振動が少ない分、一個一個の振動が明快に伝わってきます。

高速道路とかで、高回転で回すと合成される振動が増えて、鼓動というよりも単なる振動に変化して不快に感じることもあります。バランサーが入ることによりこの不快感が改善します。

マフラーから伝わる音

鼓動感はエンジンの爆発ひとつひとつがライダーに伝わる過程で構成されますが、マフラーの音も重要な要素です。音源はエンジン内での爆発ですから、これがライダーに心地よく伝わると、鼓動感が増します。

どういった音量とどういった音質が良いかは、主観によるものが多いですので、体で感じて決めるしかないです。個人的には低音が強調される音質で、音量は大きすぎないのが好みですね。

タイヤを蹴る加速感

振動と音だけで2次元ですが、加速感も加えて3次元で鼓動感は構成されると思います。

エンジンの爆発が最終的にはタイヤに伝えられますが、爆発とともに路面を蹴り上げるように走っていく感覚も鼓動感を強調します。特に回転数が低いときに顕著に感じられます。

さらにハーレーの45度V型エンジンの不規則なリズムによって、独特なフィーリングを生み出します。

まとめ

音だけをとらえて、3拍子とかポテトサウンドとか言ったりしますが、それを鼓動感だとは思っていません。エンジンの爆発から生じる振動と音と加速感からくる立体的なフィーリングを鼓動感と捉えています。

おなじVツインエンジンであれば特性的に大体一緒ですが、排気量や回転数の違いは鼓動感に大きく影響を与えますので、実際は結構差があるものです。

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