フレームは飛び石やらで塗装が剥がれて錆びだしたり、そもそも溶接しているところから錆が出てきたりと、当然のように錆が出てきます。
新車だとそういったほころびがショックかもしれませんが、そもそも古いバイク好きには好物でしかないというのもあります。
でも一方で長く乗りたいのでサビすぎるのも問題なのである程度サビはコントロールしたいです。
塩害地域をなめてはいけない
錆びは少しだったら味が出て良いのですが、ガッツリと錆びてしまうとフレームの強度に問題が出てきてしまいます。ふつうそこまで錆びるにはそれなりの時間がかかるものなのですが、塩害地域だとそうもいきません。
自転車ですが、もうすぐで20年物になるSchwinnのビーチクルーザーに乗っています。サーフィン中放置したり、ろくに洗車もしないで乗り続けた結果、ものの見事にヤレてしまいました。フレームはまだまだ乗れると信じていますが、至る所で朽ちてきて抜け落ちてしまって、安全性という面ではきっともう終わっています。ネジの固着とかは当然です。
やっぱり、安全に乗り続けたいと考えるとむやみにサビさせないことって大事だと思います。
錆の進行を遅らせたい
とはいっても自然なヤレを損ないたくないとも思います。ピカピカにはしたくないんだけど、安全にメンテナンスもできる状態を維持したいというジレンマがあります。
錆って表面だけサビてくれているときは良いんですけど、ほっておくとどんどん広がって鉄が無くなっていきます。なので行き過ぎると困るんですけど、多少サビていないと違和感というかダサさが出てしまうんです。だから再塗装とか極力したくない。
黒錆にしてしまおう
錆を大事にして、そのまま塗装もせずに進行を遅らせるには黒錆にしてしまうというが良いです。
黒錆は、鉄や鋼が酸化される際に形成される酸化鉄の一種で、黒錆は赤錆と異なり、密度が高く、基材の表面を保護する役割を果たすことがあります。そのため、黒錆の層があると酸素や水分の侵入を防ぎ、さらなる腐食を抑える効果があります。
黒錆に転換する黒錆転換剤は色々ありますが、HoltsやSoft99から出ているのが量的にちょうど良いです。他にプロ仕様のものが沢山ありますが、とても使いきれる量ではありません。HoltsやSoft99のものでも、なかなか使いきれそうにありません。
黒錆転換剤の効果について
私が使っているのはHoltsのサビ・チェンジャーで、ビーチクルーザーのために昔に買ったものをFXDXにも使っています。ちなみに開封したら1年以内に使えと書いてありますが、きっと2,3年経っています。
パッケージの中に筆が入っていますので、この筆に液剤をつけて塗るだけです。塗ったところから茶色い錆が黒くなっていくのが分かります。黒くなるのはきっと錆が転換した証拠だとおもいます。

塗装部分に塗らないようにマスキングするようにパッケージに書いてありますが、塗る場所がフレームならば気にせずそのまま塗っています。そもそも直径1mm程度のところとか、マスキングなんてできないです。どうせ黒いフレームなのでシミになっているかさえわかりません。
転換したのを確認したから洗い流したい衝動にかられるのですが、私はこのまま数日放置します。説明書には8時間で完全乾燥と書いてありますが、濡れると張り付いていた液剤が溶けて白くなったりします。白くなっても拭き取れば綺麗になります。

黒いフレームに茶色い錆があったのが、黒い錆に変わりますので、見た目は黒一色で綺麗になったように見えます。でもよく見るとサビのザラザラ感が残っているし、全部完璧に黒錆になっていないので、味はキープされます。
まとめ
今回はフレームのサビに対して、味をあまり損なうことなく進行を遅らせてあげることのできる黒錆転換剤についてご紹介してみました。塗装と違って、はみ出しても大丈夫なので結構手軽にできます。量はできるだけ少ない方が良いのでHoltsのものがお勧めです。こういう薬剤は劣化するものもあるので、個人は量を考えた方が良いですよ。


コメント