中古バイクを買うときに、同じ車種でまるで新車のような綺麗な一台とサビサビやれやれの一台があったら、文句なく新車のような綺麗な一台を選びたい人が大半だと思います。でも特にレアな車種を狙っている場合って、そもそも選択肢がありません。出会ったバイクを買うべきかどうか、この記事を参考にしていただければと思います。
ヤレはレストアできる
どうしてもお金はかかってしまうのですが、気に入らないヤレはレストアしてしまえば何とかなります。ありがちなフロントフォークのアウターチューブのガビガビは再塗装してしまえばよいので、気にしないで良いと思います。
フェンダーやタンクの傷は、再塗装してしまうとオリジナルペイントが失われてしまうので悩みどころです。特にタンクは再塗装してしまうと価値が失われるので、傷が少ないのであればそのまま乗るか、思い切って交換してしまうのが良いと思います。
フレームのちょっとしたサビとかはタッチアップで簡単に修復できますが、メッキパーツのサビはサビ落としで目立たなくさせる程度が限界です。パーツによっては新品に交換したり、社外パーツでカスタムしてしまうという手があります。
ネジ類のサビはネジごと交換するか、地道にサビ落としをすることになるのですが、ネジを外してまた同じトルクで締め込むのは面倒なので、メンテナンスのタイミングで、ネジを交換するのが良いと思います。
見た目が結構ヤレていても、数か所レストアするとちょうどよいヤレ具合に変わるものです。ものによっては浮いたりしますが徐々に馴染みます。どこをどうレストアして、どれくらいのコストがかかるのかを購入時に考えておきたいです。
事故車はNG、立ちごけ程度は可
通常使用でヤレて行くような、小傷やサビは許容するにしても、事故の形跡があるのであれば購入すべきではありません。
ハンドルストッパーに歪みが無いか、フレームに変な溶接痕や塗装跡がないかは見ておきたいです。それなりの販売店で修復歴無しとあれば信用してよいと思いますが、販売店によっては信じられないこともあります。
マフラーの擦り傷であったり、軽い立ちごけの後だったりは、ある程度許容できると思います。こういうのも通常使用でのヤレのうちかもしれないですかね。
ただエンジン周りに傷が入っているのは色々で、新品パーツを調べて交換したときのコストを確認しておいた方が良いです。プライマリーカバーまわりだと、例えばダービーカバーに傷が入っていて気になるのであれば、2万円程度で新品が手に入るので交換してしまえばよいと思います。アウターカバー全体だと9万円くらいなので、ちょっとした傷だと躊躇します。
外側が綺麗でも安心できない
外側が綺麗だと内側もきれいなことが多いのは確かだと思いますが、機械ものってある程度定期的に使っていないのも問題があるものです。
ガレージに長期間放置されていた綺麗な中古ハーレーというのは、それなりに市場に出回っていると思いますが、実際手を出しずらい印象があります。
そもそも価格が相場と比較してかなり高いというのもありますが、機械的に馴染んでいないというか、トラブルの種が眠っているリスクが付きまといます。
選びたいのは、ちょいちょい乗って、定期的にオイル交換がされていて、トラブルは出しつくしてちょうどよく馴染んだ一台です。でもこういうのって地元の個人店でオーナーが変わってもずっとメンテされ続けたやつくらいしか分からいです。
まとめ
誰しもが状態の良いハーレーを手に入れたいと考えると思いますが、古いものになればなるほど見た目が綺麗なものは少なくなってしまいます。
そのまま乗るというよりも、自分がレストアしてより綺麗な状態に持っていくつもりで考えれば、選択肢の幅がぐっと広がるのではないでしょうか。
逆にその方がより楽しいハーレー人生が待っているかもしれません。
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