インジェクションだと悩む必要はないのですが、キャブレターの場合は正しいエンジンのかけ方を知らないと故障の原因にもつながります。
キックスタートでないかぎりキャブ車のエンジンのかけ方は基本的にハーレー全般でほぼ共通だと思います。とりあえず、キャブレターのツインカムエンジンを前提として、正しいエンジンのかけ方について説明したいと思います。
ニュートラルの確認
エンジンをかける前に、ニュートラルに入っていることを確認しましょう。クラッチを切ってかけるというのもあるでしょうが、安全のためにニュートラルに入れておきましょう。
次にキルスイッチが入っていないかを確認します。キルスイッチを普段使っていない場合でも、不意に触って切れていることもあるので、毎回確認です。
エンジンが冷たい場合
一応正しくはエンリッチナーなのですが、ここではチョークと表現させてください。
外気温が16度以下の場合
- -6度以下の場合は、必要に応じてスロットルを2,3回ひねります。
- 燃料コックをONの位置にします。
- スロットルは必ず閉じたままにします。
- チョークは全部引きます。
- イグニションキーをONの位置にして、スタートボタンを押します。
- サイドスタンドを外します。
- 15~30秒間暖機します。そしてそのまま3分間もしくは3kmくらい、チョークを全部引いたまま乗ります。
- チョークを半分戻します。そしてそのまま2分間もしくは3kmくらい乗ります。
- チョークを全て戻します。
外気温が16度以上の場合
- 燃料コックをONの位置にします。
- スロットルは必ず閉じたままにします。
- チョークは全部引きます。
- イグニションキーをONの位置にして、スタートボタンを押します。
- サイドスタンドを外します。
- 15~30秒間暖機します。そしてそのまま1分間もしくは1kmくらい、チョークを全部引いたまま乗ります。
- チョークを半分戻します。そしてそのまま1分間もしくは1kmくらい乗ります。
- チョークを全て戻します。
エンジンが暖かい場合
- スロットルを1/8~1/4開けます。
- イグニションキーをONの位置にして、スタートボタンを押します。このときチョークは引かないでください。
- サイドスタンドを外します。
注意点
エンジンの温度が上がるまでは2500回転以上回さないように、ゆっくり走行してください。
ハーレーはチョークを引いたままの30秒以上の暖機運転を勧めていませんし、故障の原因になると言っています。15~30秒の暖気運転はオイルをエンジン内に行きわたらせるために必要になります。
まとめ
メーカーの資料に基づいてキャブレターでの正しいエンジンのかけ方をまとめてみました。走りながらチョークを使うのがメーカー推奨のようです。
エンジンが十分温まった状態でチョークを使っていると、燃料が濃すぎでスパークプラグが汚れてしまいます。アイドリング回転数と相談して少しずつ早めにチョークを戻していく方が良いと思います。
コメント